京都の素敵な隠れ家へ行ってきました。
|
お知り合いの、京都の人でもあまり知られていない隠れ家のようなお宅のお茶室に招いて頂くことになり、とても楽しみに伺いました。
狭い通りに面した入り口は目立ちにくく、ひっそりとしたたずまいでした。
戸口から中に入り、細い石畳の通路を歩いていくうちに、異次元の世界に
入っていくような気がしました。
暖簾をくぐると江戸時代に立てられたというお屋敷が、狭い間口からは想像もつかないような
広い敷地の中に建っていました。
中に入らせていただくと、よくもこんな素晴らしい建物がそのままの姿で残されていたなと
感心しました。
袴姿で迎えてくださったお屋敷のご主人自ら、お茶を点ててくださるということで、お庭に下り
てお茶室に入りました。
お屋敷自体は街中にあるのですが、お茶室に入ると、更に外の喧騒とは無縁の静寂の世界
がそこにはあり、耳に聞こえるのは、小鳥のさえずりと炉に掛けられた釜から出る蒸気の音だけでした。
日々時間に追われたり、雑事に追われたりしている自分にとって、心を洗われるような貴重な
ひと時でした。
ご主人は気さくな方で、お点前をしながらも楽しくいろいろなお話を聞かせてくださいました。
この前のお休みに行った、広隆寺の紅葉も綺麗でしたが、こちらのお宅の紅葉も目の覚めるような赤でとても美しかったです。
是非また機会があれば、着物の好きな皆様にもお声を掛けてご一緒に伺わせて頂きたいと思っています。