や帯のご注文を頂きました。
4月に日本に来られるということになり、
お忙しい時間を割いて、先日お店にお越し
下さいました。
お店にはお洋服姿でしたが、素敵な着物姿
で、京おどりにお出掛けされたそうです。
ピンク色の色無地に黒地の桜の染め帯です。
とてもよくお似合いでした。
色々なお話をさせて頂きました。
不思議なことに、初めてお会いしたよ
うな気がしませんでした。
私はNYの着物事情にとても興味があり、
お若い時からNYにいらして、着付けは
どこで勉強されたのですか?と、お尋ね
すると、30代の頃にオーディションで
舞台に立たれることになり、その役が
着物で色々な人を魅了する魔女のよう
な役柄だったそうです。
当時、着物も持っておられず着付けも
できなかったそうでしたが、NY在住の
お知り合いの日本の元芸舞妓さんが着方
を教えて下さって、着物も貸して下さり、
練習に毎日着なさいと言われたそうです。
着物は髪もお化粧も所作も大切と、教え
られたそうで、本当にお綺麗にされてい
ます。
月に一度くらい、日本のお仲間と着物で
ランチなど楽しまれていて、茶道の集まり
もあるそうです。
去年の12月に、NYで活動されている日本
の合唱団の女性の皆様が着物で歌われること
になり、着物を用意して、着付けてあげられ
ました。日本のお知り合いから、もう着ない
からと送られてきた着物だそうです。
色とりどりでとても素敵ですね。
着物のお手入れなどはしてもらえるところがなく、
日本に送って頼まれたりされています。
以前にうっかりとコーヒーをこぼされた時には、
すぐに手入れしないとシミになるので、NYでクリ
ーニングされたそうですが、ギャンブルのようで
うまくいくか一か八かで料金もとても高いのだそ
うです。その時は綺麗に取れたようで良かったです。
海外では、色々な和装のものが日本のように手に
入りにくいうえに、手入れやお直しも大変です。
それでも、皆さん着物を楽しんで下さっている
様子をうかがって、本当に嬉しくなりました。
インターネットの普及で世界が身近になった今、
海外で着物を楽しまれる方たちへのお手伝いも、
考えて行かないといけないと思います。
あっという間に時間が経ち、帰られる前に世界
中あちこち出掛けられているので、どこの国が
一番お好きですか?と伺いましたらそれは日本
です!と仰いました。
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