西陣織の帯・証紙番号。
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奥様が帯の証紙番号のことについてよくご存知だったので、私のほうがびっくりしました。
西陣で織られた帯には、こういった証紙が付いています。

眼鏡の形に似ていることから、メガネマークとも呼ばれています。
右側の丸の下に番号が書かれています。
これは、証紙番号と言ってこの番号でどこの織屋の商品であるかが分かります。
この番号は、西陣織工業組合の前身である西陣織物同業組合が発足した昭和28年から、
組合員である織屋の背番号としてつけられるようになりました。
第一回に登録したのは、38社で、アイウエオ順に1番から38番までが決められました。
現在では、2500番台ぐらいまでありますが、この番号は永久欠番制で、例えば3番の織屋さんが辞められたとして、3番の証紙番号になりたい織屋さんがあっても、3番は誰も使えないということです。
番号が若いということは、老舗の織屋であるというあかしになります。
また、このメガネマークが付いているということは、間違いなく西陣織であるということと、帯に
メーカー名が記されていない場合でも、証紙番号によって知ることができます。
西陣織工業組合に問い合わせれば、どこの織屋さんか教えてもらえます。
2500番台まで登録されていますが、廃業されているところも多く、現在登録されているのは350社くらいしかありません。
証紙は、このように帯のたれのところに二つ折りにして付けてあります。

今日のご夫婦は、奥さまの着物や帯はご主人がいつも見立ててくださるそうです。
奥さまは、とてもお幸せそうでした!
今日は、ウィンドウに飾っていたせいもあって、貝を織り込んだ螺鈿(ラデン)の帯に興味を持っ
てくださるお客様が何人かいらっしゃいました。
また、螺鈿の帯の製造工程についてもご紹介させていただきます。
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