祇園祭のちまき・蘇民将来の子孫也。
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深い問屋さんが、お店に粽(ちまき)を届けて下さいました。
有難いことに、こういった粽は京都では鉾町の知り合いの方から届けて頂くことも
あります。
私が実家にいた頃は、父親のお友達から、毎年函谷鉾(かんこぼこ)の粽を
届けていただきましたし、つい最近まではある方の御縁から、南観音山の粽を
毎年自宅の玄関に飾っていました。
それぞれの鉾や山の粽には、全てに「蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいの
しそんなり)」と、書かれたお札が付いています。
これには、言い伝えがあります。
昔、スサノヲノミコトが、諸国を旅されていて、宿がなく困っておられたときに、
蘇民将来という者が貧しい暮らしにも関わらず、精一杯心のこもったもてなしを
してくれた事に感謝されて、蘇民将来の子孫には、疫病の厄を逃れさせようと
約束されたもので、このお札の付いた粽を玄関入り口の上につるしておくと、
疫病などから守っていただけるという、ありがた言い伝えです。
昔はワクチンなどもなく、疫病は大変恐れられていましたが、今の時代も
新型インフルエンザなどが流行し、ついこの前まで大変な騒ぎでした。
また寒くなると、流行するのかどうか分かりませんが、粽だけに頼るのでは
なく、手洗いや、うがいなどを習慣づけたいものです。
蘇民将来の言い伝えは全国にあって、ポスターで話題になりました岩手県の
蘇民祭も、蘇民将来をお祀りした行事だそうです。
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