感動の涙・辻井伸行さんピアノコンサート。
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京都コンサートホールへ伺いました。
広い会場は超満員で、周りを見渡すと、ピアノはもちろんのこと、音楽や
演奏のお仕事に携わっておられるような雰囲気のお客様もたくさん
見受けられました。
私は、クラシックのファンでもなく、何の詳しい知識も持っていませんが、
辻井さんがヴァン・クライヴァーンピアノコンクールで優勝されたニュースを
知ったときから、いつかこの人の演奏を聴いてみたいとずっと思っていました。
こんなに早く、また地元京都で、その機会に巡り合えるとは夢にも思っていませんでした。
コンクールの名前にもなっている、ヴァンク・ライヴァーン氏が、彼の演奏を
「奇跡としか言いようがない。彼の演奏は神聖な癒しの力を持っている。
まさに神の御業だ。」と、評しておられますが、実際のところ本当にそう思いました。
目の見える人が楽譜を見ながらでも、ここまでの長い曲を覚えて練習する
ことは、大変なのに、彼は、右手で弾くメロディーと、左手で弾くメロディーを
別々に聴いて曲を覚えて練習されるそうです。
しかも、何も分からない私ですら、彼の演奏を聴いているとだんだんと心が
清められるような感覚がして、後半になると自然に涙があふれてきました。
それは、悲しい涙ではなく、感動の涙でした。
辻井さんは、演奏が終わると、立ち上がってピアノに手をかけて会場の
全てのお客さんのほうを向いて回って、深々とお辞儀をされます。
そして、「今日は、皆さんお忙しい中、コンサートに来て頂いてありがとう
ございました。」と、挨拶をされました。純粋で、温かみのあるお人柄が
良く伝わってきました。
アンコールは、三回も行われました。
アンコールの二曲目は、辻井さんがご自分で解説されたのですが、
10歳くらいの時に、演奏旅行でニューヨークへ行った時に、ロックフェラー
の大きなツリーの前にいて、雪が降っていて、ツリーは大きすぎて触れ
られなかったそうですが、そばにあった天使の像に触れた時の思い出を
ご自分が曲にされたものを演奏してくださいました。
最後のアンコールの曲は、その場で即興で弾いてくださいました。
子供から、大人まで会場に来ていた人すべてが、魅了され、心癒され、
満足した素晴らしいコンサートでした。
昨夜は着物姿の方は、多くありませんでしたが数人お見かけしました。
私は、楽器や音符の模様の入った大島紬で伺いました。
お店の鶴の字や、暖簾なども描いて頂いている作家さんの着物です。
他にも、こんな楽しい模様も入っています。
八掛は、音符柄です。
帰りに、コンサートホールの出口で写真を撮りました。
今日のブログは、長々となりましたが、昨日の辻井伸行さんの演奏を聴い
て、私は、とても勇気づけられました。一生懸命に頑張って努力をすれば、
できないことなど何もないと、思い知らされました。
次回はいつ、彼の演奏を聴ける機会がやってくるのか、わかりませんが
是非また、行きたいと思っています。
辻井伸行さん、本当に全身全霊の演奏を聴かせて下さってありがとう
ございました。今度お目にかかれるまでに、辻井さんに負けないように、
私も成長したいと思っています。いつも心から応援していますので、
どうぞこれからもお元気で、ますますご活躍ください!!
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