若き日のルージュレッドの訪問着の思い出。
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若かりし頃に着ていた画像をご紹介します。
お嫁入りの着物は、主人の母と、私の母と、私と三人で
選びに出掛けました。一軒のお店で全て選んだのではなく、
主人の母に案内してもらって、留袖はここのお店、色留袖は
違う問屋さん、というようにあちこち連れて頂きました。
この訪問着は、しめださんという着物屋さんで作りました。
こんな色の紋の入った訪問着ですので、いつもおめでたい
席に着ることが多かったです。
こちらは、友人の結婚式に伺った時の写真です。都ホテル
の葵殿でした。
主人と一緒です。髪の毛があった頃です。
そして、私の従姉妹の披露宴にも、この着物を着ています。
ついこの前のことのようです。
一度だけ、この着物を着て大泣きした思い出があります。
とても優しかった、お習字の先生の卆寿のお祝い会があり、
残念ながらその時の写真は見つからなかったのですが、その
日もこの着物でした。
随分とお歳をめされて、この会を最後に、他府県の息子さんの
ところへ行ってしまわれることになっていました。最後に、床の間
の前に座っていらっしゃった先生にご挨拶に行ったのですが、もう
二度とお目にかかれない気がして、恥ずかしいほど泣いてしまい
ました。その時、先生は上まぶたが下がって目が閉じてしまうので
セロハンテープでまぶたをくっつけてあげていらっしゃいました。
見た目は笑いそうになるのですが、あんなに胸が締め付けられる
ような気持ちで泣いたのは、あまりないことです。
それから間もなく、亡くなられたと連絡があり、本当に二度とお会い
することができなかった、悲しい思い出もあります。
この日の記念に頂いた先生の書と絵の本の最後のページの画像
です。
こちらの写真は、長男が生まれています。西陣の天喜さんでの
集まりでした。この時、お座敷に上七軒のとてもかわいい舞妓さん
勝悠喜さんが来ていらっしゃいました。
その時に、そっと私に扇子を下さいました。なぜ下さったのかよく
分からなかったのですが、とてもうれしかったのは覚えています。
西陣に嫁いできた私にエールを送って下さったようで、今も大切
にしています。
お茶屋さんの電話番号が書いてあります。
明日はこの着物に、またひとつどんな思い出ができるのか、楽しみ
にしています。台風らしいですけど・・・。
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