東京キモノショー・サンライズビルのキモノスタイル展に、舞鶴家の振袖も
展示して頂きました。
以前にも、展示されたことがあります
が、今回もお声をかけて下さいました。
各着物の説明が、QRコードで見られるように
なっていました。
「こちらの振袖は、西陣まいづる三代目 舞鶴善一
舞鶴美智子の婚礼(昭和31年11月4日)に際し、
おくしんさんから独立された、しめださんの最初
の大仕事で、一生懸命に製作をして下さった逸品と
聞いて居ります。
友禅に刺繍と手の込んだ仕事が施されて居り、当時
の職人さんの技術力の高さが覗えます。
当時この振袖の製作にあたり弊社二代目・舞鶴政二郎
は地色を錆び朱で染めて下さいとだけお願いし、後は、
着用場所が都ホテル(現ウェスティン都ホテル)葵殿
で、その場に映える様に、随時、図案を見ながら柄の
大きさ等を調整して製作を進めて行ったそうです。
こちらの振袖は舞鶴美智子が婚礼にて着用して以来、
舞鶴家に嫁いでくる女性が、代々着用する事が伝統と
なっております。」
花筏文様の美しい振袖です。
お色直しの振り袖姿の主人の母と、
約40年前の主人と私の写真です。
長男とお嫁さんです。
長男のお嫁さん、
次男のお嫁さんです。髪型や飾りは
時代によって変わりますが、振袖は
現代のどちらのお嫁さんも、とても
よくお似合いです。
主人の母が結んだ帯は、表地と裏無地を同時に
製織していく本袋帯で、西陣まいづる・昭和
30年に製織したものです。
こちらの帯は本金引箔の袋帯です。
西陣まいづるが昭和50年代後半に製織
したものになります。
私の結婚の際に、この振袖用の鶸色と、
もう一本同じ柄の色違いの朱色の袋帯を
舞鶴家より頂き、若いころの黒留袖や、
色留袖によく結んでいました。
今では母の手織の帯も、こちらの帯も、
作れないそうです。
軽いこともあってか、主人の母の勧め
で、私の代からはこの帯を結んでもら
っています。
今回、東京キモノショーのサンライズビルに
展示されていた、今ではもう作ることのでき
ないような、職人技の着物の数々を見ること
ができて、本当に良かったと思います。
舞鶴家の振袖は、着用の度に手入れ、直しを
して、また次に舞鶴家に嫁いで来られるお嫁
さんをお待ちしています。
私もその時まで元気で、花嫁姿を見られたら
嬉しいのですが・・・